50以上の民族と暮らすラオスの人々から学ぶダイバーシティー レポート

島谷美奈子(理事)

1月のGEWELダイバーシティ&インクルージョン交流会のテーマはラオス。

10年以上アジアと日本を行き来し、昨年ラオスを訪問した竹田綾夏さんから現地の様子をお聞きし、交流を行いました。

■ラオスの経済と暮らし
豊かな自然や穏やかな国民性が有名なラオス。地理的には、欧米、中国、タイ、ベトナム、カンボジアなどに囲まれ、戦争ではたびたび悲劇の舞台になった歴史がありました。今でも、不発弾の影響や貧困の現実があります。
一方で、都市部を中心に近代化が進んでおり、外国資本の進出、新幹線(ラオス・中国高速鉄道)の建設も始まっています。平均年齢は21歳(日本は46.5歳/2015年データ)と若者が多く、活気があります。

■ラオスのダイバーシティ
ラオスのジェンダーギャップ指数は26位(日本は110位)です。農業大国で、大家族で子供を見守りながら、男女ともに働き続けることが一般的です。50以上あるといわれる多民族国家ですが、部族、顔立ちや色で差別されることはあまりありません。昔から民族が多い環境で育ってきたからこその共生の知恵があるからなのです。

 

■ラオスの女性起業家
ルアンパバーンにあるOck Pop Tokは、2000年に、イギリス人女性とラオス人女性が設立した織物工場です。フェアトレードをミッションとして事業を展開し、職人技術の認知と地位の向上、職人の経済力向上を目指しています。
工場では、一日かけて織機を使って伝統織物を作ることもできます。(竹田綾夏さんが手に持っている青い織物は実際に現地で作った作品)

今回は、「食」「経済」「教育」など、興味があることをざっくばらんに聞きながら、交流を深めました。
手作りの楽しさを思い出したり、ジェンダーギャップ指数の高さに驚かされたり、参加者それぞれに楽しんだ時間となりました。
スピーカーの竹田綾夏さん、ご参加の皆様、ありがとうございました。

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