GEWELとわたし(高見真智子)

tennki NPO法人GEWELは2003年の設立以降、ダイバーシティ&インクルージョンを中心に、多くのひとに影響を与えてきました。GEWELと関わったことをきっかけに、新しい何かを起こしてきた「コトおこし」の例を紹介していきます。

 

File01:高見真智子

gewel_takami

GEWEL理事/(株)サイズラーニング代表取締役

Q. あなたを掛け算で表現すると?
D&I×地方×家族×音楽

熊本生まれ、現在、福岡在住。人材・組織開発を支援する企業の代表をしています。メインテーマはD&Iと働き方です。会社設立当初は、ほとんど依頼がありませんでしたが、今は9割以上がこのテーマです。起業前は、東京や大阪でも仕事をしました。

家族は、夫、娘(中3)、熊本の実家に一人暮らしの父。起業と子育てと介護が同時進行で進んでいる状態です。だからこそD&Iの重要性を理解したのですが。そして、中学時代から音楽(バンド)をしています。驚かれますが、人生最大の楽しみです。


Q. GEWELとの出会いは?
2007年GOLDシンポジウム

2007年、GEWELの姉妹NPOだった、NPO法人GOLDのシンポジウム「Bulding Bridges Across the Pacific in Los Angeles」に参加したことがきっかけでした。現GEWEL理事の荒金さんに紹介され、よくわからないまま参加しました(笑)。

当時の私は、娘が保育園、夫は転勤族、難病を患っていた母が徐々に不調を訴えるようになり悶々としていました。家族を持つことはかけがけのないことだけれど、ここまで、仕事、そして人生にも影響があるのかと気づき、住むところや仕事が選択できないことへのジレンマと戦っていました。…例えると、ギブスにはめられているような感覚。とにかく、現実から離れてみよう…違うところに身を置くことで何かが見えるかも?そんな感覚でした。

そして予感は的中。そのシンポジウムでのGEWELのファウンダーの方との出会い、D&Iやジェンダーの課題への理解が進んだことが、転機となりました。

 

Q. 具体的な転機やその後に訪れた変化は?
「違い、それこそが価値」とD&I推進にまい進

一言でいうと、「私の悩みは個人のもではなく、社会課題。そしてそれは国を超えての課題であること」に気づき、その解決を仕事としようと、腹をくくりました。

同時に、自分の「無いもの」は個性だと思うように。子育てや親の介護で時間が“無い”ことも、夫の転勤の都合で会社員では“なくなり”、選択肢を失い起業したことも、当時の九州では、“ダイバーシティ”といってもほとんど理解している人が、“いない”ことも、まあいいかと(笑)。

同時に、「私のように、人との違いとか、変えられない何かを抱えながら生きていることをネガティブにとらえている人は多いはず。その思いを外に出せないだけで生きづらさや働きづらさを感じている人は女性以外にもたくさんいる!何とかしたい・・・」と強く思い、とにかく機会を見つけ、D&Iについて話しました。とはいえ砂漠に水を撒くような時期も長く、遅々として進まない感覚に落ち込むこともありましたが、その時も歴代のGEWELメンバーの方が勇気づけてくれました。

 

Q. 今どんなコトを起こしていますか?
100人のD&Iプラクティショナー

gewel_takami2も力を入れて実施したのは、D&Iの推進を実践している方、いわばロールモデルを地域や顧客である企業内のイベントで見える化する活動です。ひそかに、「100人のD&Iプラクティショナープロジェクト」と呼んでいます。

それ以降、いくつかの国内外のカンファレンスに参加をし、そのスピーカーから受け取る、勇気や知恵は、私のエネルギーとなりました。その体験を九州でシェアしたいと思ったのがきっかけです。最初は北九州市主催のイベントだったと記憶しているのですが、現役の管理職女性をゲストに、パネルディスカッションやワークショップを実施。予想以上の大きな反響があり、100名に到達するまでやってみようと決意。ちなみにその時の参加者とは、10年近い付き合いをしていて、現在は一緒にD&Iを普及させるイベントをしています。まさにD&Iの旅をする仲間と巡り合う機会にもなっています。

既に100名をイベントやセミナーに引っ張り出すという私の野望は達成されていますが、今後も続けていきます。

 

Q. これから起こしたいコトは?
境界を越えてD&Iを拡げる

これから始めたいことは、名づけて「バウンダリーレスD&I活動」です!まずGEWELを通し、さらにD&Iを地方に拡げるきっかけをつくります。
GEWELとの出会いから、折しも10年目であった昨年、理事となりました。引き続き、子どもは大きくなったものの子育て中には変わりないですし、会社も成長し、メンバーも増え仕事も増えました。熊本の実家には一人暮らしの80歳を超えた父がいて、月に2-3回はケアに行きます。そういう状態で躊躇もありましたが理事の仕事をやってみようと思ったのは、D&Iの価値を体感したこの経験を10年前の私のように悶々としている人にさらに共有したいと思っているからです。
D&Iが自分と結びつくと、仕事、人間関係、人生、そして社会の質が変化する、そう体感する人を増やします。そして、ビジネスだけでなくあらゆる領域にD&Iの価値観を浸透させることもチャレンジしたいです。特に、娘を通して見る学校や子どもたちには、D&I浸透は急務。拡げる機会がないか模索中です。
ぜひ、今年度のコラボ企画でまだお会いしていないどなたかと、チャレンジしていきたいと思っています。

 


 

GEWELとわたし(高見真智子)」への2件のフィードバック

  1. 杉山 明子 より:

    共感を持って拝読しました。仕事でコラボ出来る立ち位置にいない中、時にそんな自分が残念でなりませんが、私の場所だからこそ出来るD &Iに取り組みたいです!

  2. 高見 真智子 より:

    ありがとうございます。共感していただき嬉しいです。あらゆる場面で必要なD&Iだからこそ、今いらっしゃるところで、「賛同者を増やす」活動をしてくださる仲間が私たちには必要だと思っています。今後もよろしくお願いします。

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