GEWELとわたし(荒金雅子)

NPO法人GEWELは2003年の設立以降、ダイバーシティ&インクルージョンを中心に、多くのひとに影響を与えてきました。GEWELと関わったことをきっかけに、新しい何かを起こしてきた「コトおこし」の例を紹介していきます。

File03:荒金雅子

 

GEWEL理事/(株)クオリア代表取締役

Q. あなたを掛け算で表現すると?
D&I×グローバル×カタリスト(触媒)

宮崎県生まれ。大阪在住ですが、ダイバーシティコンサルタントとして月の半分以上は東京を中心に全国を飛び回っています。活発性が非常に高く、常に走りながら考える回遊魚のような生活です。新しいことを考え実現することが大好きで、最近ではアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)トレーニングやダイバーシティのジレンマをゲームで考えるクロスロードダイバーシティ編の普及に力を入れています。

プライベートでは1歳10か月と6か月の二人の孫娘にメロメロで、休日はヤヤ活動にいそしんでいます。(*ヤヤとはギリシャ語でおばあちゃんの意味)今の最大の楽しみです(笑)。


Q. GEWELとの出会いは?
2002年設立前夜

2002年、当時理事をしていたNPO法人女性と仕事研究所に、GEWEL初代ファウンダー堀井紀壬子さんがインターンにこられ、GEWEL設立構想をお聞きしました。世界に通用する女性のグローバルリーダーを創りたい、ダイバーシティ&インクルージョンを日本企業に広めたいという堀井さんの熱意に感動し、設立と同時に会員となりました。

その後2003年にNPOを卒業し、(株)ライフキャリアデザイン・アソシエイツを設立。GEWELが主催していたD&I推進担当者の勉強会に大阪から毎月通っていました。2006年にD&I支援を専門とする(株)クオリア設立後は、様々な場面でGEWELの活動を側面支援しながら、ともにD&Iの推進に力を入れてきました。当時、D&I(特にインクージョン)に関する情報や学びを提供する場は日本にはほとんど存在せず、海外のリアルな情報を提供したりイベントを開催するGEWELの存在はとても貴重なものでした。

Q. 具体的な転機やその後に訪れた変化は?
1996年ダイバーシティとの出会い

私は一時専業主婦をしていたこともあり、女性の起業や再就職支援、キャリア支援に興味があり、働く女性を支援するNPO活動をしていました。毎年スタディツアーを企画し、世界の女性政策や労働政策を視察していた1996年、米国のNPOカタリストを訪問し、はじめてダイバーシティという言葉にであいました。組織がすでに多様化しているなら、法律があるから守るとか差別をなくすと消極的な姿勢ではなく、多様性を競争優位に変える。もっというなら「組織が多様であるからこそ、それが力になる」という考え方に強いインパクトを受けました。日本でもD&Iを広めたいと考えましたが、帰国してみると誰も「ダイバーシティ」という言葉を知らないという状況でした。そんな中、D&Iの一環として女性活躍推進セミナーをしたいので相談に乗ってほしいという依頼がありました。それが、現GEWEL代表理事の村松邦子さんが勤めていた外資系の半導体企業です。ダラスの本社を訪問させていただき、D&Iの様々な取り組みについて学ぶことができたのは、D&I推進を自分のミッションにしようと決意させてもらった貴重な体験でした。

 

Q. 今どんなコトを起こしていますか?
グローバルの心技体を広めたい

世界80か国1000人以上の女性リーダーが一同にかいし、「女性と経済」について語り合いアクションにつなげる国際会議。それがグローバルサミットオブウィメン(GSW)です。2007年のベルリン大会以降毎年欠かさず出席し、いつか日本に招致し多くの日本人女性に参加してほしいという私の願いは、昨年ついに実現しました。(GSW2017日本大会)お金も時間もないし、ましてや英語もぺらぺらのぺーしか話せない(笑)。そんな私がなぜグローバルにこだわるのか。それは、世界に飛び込んでみることで味わえる感動があるから。自分の枠を壊す経験を多くの女性にしてほしいから。もちろん英語が話せる方が学びも深いけれど、英語(技スキル)よりも、行きたいという強い意志(心マインド)、とりあえず行って五感で感じるという(体アクション)。「英語ができないから行かない・行けない」ではなく、「英語ができない、けど行く」というアクションこそが変化を起こすと信じているからです。世界中から多くの素晴らし女性が集まる大会ですが、たった一人の、この人と出会えてよかったという人と出会える奇跡が起こるのもこの大会ならではです。2019年はスイス・バーゼル大会。グローバルの垣根を越えて、自分の可能性を広げるために参加してみませんか?

Q. これから起こしたいコトは?
カタリストの役割

私が一番わくわくするの、カタリスト(触媒)のような役割を果たすことです。何かと何かをかけあわせる、誰かと誰かをつなげる、誰かの可能性を感じそこに化学変化を起こすような一滴を投じる。困難で大変で面倒だけど、それが現実になると面白いなと感じると、ゴールに向けて一歩を踏み出す自分がいます。

特に、女性×グローバル×リーダーシップ×チャレンジは最も関心の高いテーマです。

学歴もキャリアも専門性もないただの専業主婦だった私が、今ここにあるのは、多くの人が私の背中を押してくれたり、励ましてくれたりチャンスを与えてくれた結果だと感じています。だからこそ、誰かの中の願いや望みを発見したらその人の夢を実現するために全力で応援したいのです。私に背中を押された人は、恐れずに一歩踏み出してくださいね。あなたの夢を実現するサポートができることは私にとって最大の喜びなのです。

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