GEWEL交流会2021(vol.4)「テーマ:発達障害」

GEWELオープンフォーラム2021 からのスピンオフとして、2回シリーズで開催するGEWEL交流会。

二回目のテーマは「発達障害」です。

<開催概要>
日 時:2021年12月18日(土)19:30〜21:30
方 法:オンライン(Zoom)
参加費:無料
対 象:一般、GEWEL会員(個人会員・法人会員)
主 催:NPO法人 GEWEL
申 込:こちら
お問合せは、contact@gewel.org(NPO法人GEWEL事務局)までご連絡ください。

1300人のアンケート結果から見えてきた『発達障害の生きにくさや、育てにくさの理由はこれだった!』

今回のゲストは発達障害の子を持ち「子育て3人真っ只中」の一般社団法人チャレンジドLIFE 代表 畠中 直美さんです。

望んでないのに障害を持つことになってしまった人にとって何が一番幸せなのかを、ちょっと考えてみませんか? 続きを読む

【中止しました】GEWEL交流会2021(vol.3)「テーマ:制服(学生服)」

GEWELオープンフォーラム2021 からのスピンオフとして、2回シリーズで開催するGEWEL交流会。

一回目のテーマは「制服(学生服)」です。

<開催概要>
日 時:2021年12月4日(土)19:30〜21:30
方 法:オンライン(Zoom)
参加費:無料
対 象:一般、GEWEL会員(個人会員・法人会員)
主 催:NPO法人 GEWEL
申 込:こちら
お問合せは、contact@gewel.org(NPO法人GEWEL事務局)までご連絡ください。

ゲストには、制服のプロフェッショナルである 菅公学生服株式会社 松田 紗季さま を再びお招きします。
オープンフォーラムを見逃してしまった方も是非!

「学校制服の必要性」アンケート(菅公学生服株式会社、2019年)によると、学校制服が必要だと回答した人は、「あったほうがいい」「どちらかと言えば、あったほうがいい」も合わせると約9割となっています。

この結果は、個人としては驚くべきものでした。

これだけ支持されている制服ですが、社会は刻々と変化しています。
制服も含めて好きなものを自由に選んで着られる社会について考えてみませんか? 続きを読む

レポ:「気ままにダイバーシティトーク Vol.2」教育方法選択の多様性 〜平均から外れるという選択〜

イベント名: 気ままにダイバーシティトーク(2021年11月6日)

テーマ: 教育方法選択の多様性 〜平均から外れるという選択〜

ゲスト: 大谷育美(教育起業家/カーサ・デ・バンビーニ代表)


■ 意図

「気ままにダイバーシティトーク」は「ダイバーシティをもっと身近に、カジュアルに語る場」として企画されています。

今回は未就学の教育分野に焦点を当てて開催。


■ ゲスト紹介

教育起業家の大谷 育美さんは、

  • 保育士・高校英語教員・モンテッソーリ教員免許を持つ。

  • 北九州で、3-6歳のモンテッソーリ「カーサ・デ・バンビーニ」、0-3歳のモンテッソーリ「RIVERWALKこどもの家」を経営。

  • どちらも企業主導型保育事業として満員・ウェイティングリスト多数の人気園。

  • 「モンテッソーリ教育×バイリンガル教育」を実践し、子どもの自主性を尊重する保育を行っている。

  • 現在は娘と夫がオランダに移住し、国際的な教育にも関わっている。


■ ゲスト・トーク

1.教師としての原点とモンテッソーリとの出会い

大谷 育美さんは高校の英語教師時代、

「生徒が自分の進路を決められない」「欠席の連絡も親まかせ」な状況に疑問を抱き、

“自分で考える力”を育む教育を模索する中でモンテッソーリ教育に出会った。

実践するうちに「変わったのは生徒ではなく、自分自身だった」と語り、

“人を変えようとするのではなく、自分を変える”という教育観に至った。


2.モンテッソーリ教育の核心

  • 子どもは「何も知らない存在」ではなく、**自分を教育する力(自己教育力)**を生まれながらに持つ。

  • 出産・歩行・言語などの成長も、すべて子ども自身の意思と試行錯誤による。

  • 大人は「教える」のではなく、「環境を整えて待つ」ことが役割。

「子どもが失敗するのを防ぐのではなく、
失敗から学ぶ機会を奪わないことが大切。」


3.「待つ」教育と「本物」を扱う環境

  • 大人が「危ない!」「こぼしたでしょ!」と言わず、静かに見守ること。

  • 教具は本物のガラスや陶器を使用。割れる体験を通して扱い方を学ぶ。

  • 子どもは壊すことを恐れず、次第に丁寧に扱うようになる。

  • 「花瓶を壊すのは大人の方が多い」というエピソードが印象的。


4.褒めない教育

  • 「上手だね」「すごいね」といった評価は大人の価値観の押しつけになる。

  • 褒める代わりに事実を伝える:「注げたね」「できたね」。

  • これにより、子どもは他人の評価ではなく自分の満足で行動するようになる。

「“上手”を決めるのは大人じゃない。自分で決めることが大切。」


5.家庭でのモンテッソーリ実践

  • 家に「教具」を揃える必要はない。

  • 園で“ワーク”をしている子どもにとって、家庭はリラックスの場

  • 家では「親の生活に参加する」ことが教育になる。

     例)料理・洗濯・掃除などを一緒に行う。

  • 「お母さんがしていることを一緒にする」ことが最高の学び。


6.子ども同士の関係と“待つ文化”

  • 保育園では道具が一種類しかなく、「待つ」ことを自然に学ぶ。

  • 「待たれる経験」が「他人を待てる力」につながる。

  • 取り合いや喧嘩が起きず、尊重の循環が生まれている。


7.オランダへの移住決断

  • コロナ禍での日本の教育行政対応に限界を感じ、 「平均から外れる」決断としてオランダへ。

  • 現地ではモンテッソーリ教育が自然に根付き、 多様な教育選択が当たり前に存在する。


■学び・気づき

  • 「待つ」ことの大切さ、大人が“教えることを手放す”勇気の必要性を実感。

  • 子どもを“何も知らない存在”として扱うのではなく、尊重すべき主体として見る視点の転換が印象的だった。

  • 「褒めない」「事実を伝える」というアプローチは、大人の人材育成や職場コミュニケーションにも応用可能だと感じた。

  • “平均から外れる”ことを恐れず、自分の軸で選択する勇気をもらえた。

  • 教育の本質は「教えること」ではなく「信じること」にあるという気づきを得た。


■まとめ

今回のトークは、教育の枠を超え「人がどう生きるか」に通じる内容だった。

「自己教育力」「尊重」「待つ文化」といったキーワードは、

子どもだけでなく大人にも通じる“ダイバーシティの根本”を示していた。

多様性とは、他者を尊重する前に自分の可能性を信じることから始まる。

【参加いただいた皆様のお声】GEWELオープンフォーラム2021:ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)のブレークスルー 〜私の組織でもやってみよう〜

2021年9月11日、GEWELにとって10回目となるオープンフォーラムが開催されました。100名を超える多くの参加者の皆様にお越しいただき、zoomを用いたオンラインでのセッションをお届け。6名の特別ゲストからD&Iへの取り組みについてお話しいただきました。

参加いただいた皆様のお声

オープンフォーラムへ参加された皆様に
・参加して感じたこと
・気づいたこと
・考えたこと
など、様々なご感想をいただきました。 続きを読む