二極化するダイバーシティ論~私たちはどう向き合うか?~

世界全体を見渡すと、D&I先進諸国においても、社会や組織におけるダイバーシティの推進に疑問を呈する声が挙がってきているようです。日本でもD&Iを推進する立場の人が多くいる一方で、「多様性を認めなければいけない」という風潮だけが先行し、戸惑っている層や置いてきぼりになっている層も見受けられます。

真の意味でのD&I社会実現のためには、その推進に対して疑問や拒否感を持つ人の声も取り上げ、議論していくことが必要になりますが、昨今、世界ではそれと逆行するように、男性対女性、白人対有色人種、LGBT当事者対非当事者など、極端で激しい二極化や対立構造が生み出され、人々の分断が広がっているようにも感じられます。

どうすれば私たちは価値観の異なる相手を理解し、対立を乗り越えていくことができるのでしょうか? このイベントでは、国際的なライフスタイルやキャリアを持つ登壇者たちが各国の事例や多様な視点に焦点を当てながら問題提起や意見交換を行い、 後半では参加者の意見も交えながらD&Iの新しい可能性について議論していきます。 続きを読む

第1回 GEWEL 気ままにダイバーシティ・トーク

GEWEL 気ままにダイバーシティ・トークは、担当が気になるゲストをお招きして一緒に身近なダイバーシティについてカジュアルに話し合うための時間です。

今回はゲストより「隣人の多様性」、担当からは「平均と多様性」をテーマにして、それぞれ考えてみたいと思います。
参加者の皆さんが「自分事」として多様性について考え、自由に語り、新たな気付きや視点が芽生えるきっかけの場になればと考えています。

今回のゲストは、第14回小説現代長編新人賞受賞作『隣人X』の著者であり、現在はフランスに在住するパリュスあや子さんです。
好きなコトを求めるうちに「平均的」な人生のレールから外れていたと語るあや子さんの著書『隣人X』 には、著者が人生の紆余曲折で感じてきたことや、実際に経験したことが反映されていて、直ぐそこにある日常生活の多様性と、現代の社会が抱える問題が巧みに描写されています。
当日は、あや子さんがパリで暮らすようになって感じたダイバーシティの現状などもお聞きしながら、日常生活にある多様性について参加者のみなさまと一緒に考えてみたいと思います。 続きを読む